うつ、大丈夫。

心の病の情報発信ブログ。うつ経験者として、現在苦しんでいる人に届けたい。大丈夫だよ。

受験とうつ。我慢し続けると勉強をすることすらできなくなる

f:id:utudaijoubu:20160616161358p:plain

©freedesignfile.com

 

 

うつの症状については、

以前の記事で何回か書きました。

 

 

わかっていたとしても、

やはり自分のこととなると、

うつ病かもしれない”

と認識できる人は少ないのかもしれません。

 

それがうつの早期治療を阻み、

うつを悪化させてしまう原因だと思います。

 

特に、

受験うつの場合は、

年齢層が低いです。

 

受験というタイミングで、

初めて、

人生での大きな落ち込みを経験する

 

といったひとも多いのではないでしょうか。

 

深い落ち込みの経験が少ない以上、

 

「これはいつもの落ち込みよりも、

長くて深いから、

うつまでいってしまったのかもしれない」

 

という判断もできません。

「いつもの落ち込み」という程、

そもそも落ち込み自体を

そんなに経験したことがなかったりするからです。

 

 

私がはじめてうつ状態になったのは

大学生のときですが、

 

それまでなんだかんだと

上手くいっていました。

 

友達と喧嘩したり、

恋人に振られたり、

親や先生に怒られたり

 

落ち込むということは確かにありましたけど、

嫌だなーとかその程度でした。

 

そんなに人生経験もない若者でしたので、

今考えれば、

明らかに病的な落ち込みなのに

適切な判断ができず、

だらけているだけだ、

と思ってもっと頑張り、

悪化させてしまいました。

 

ちなみに、

うつ病」の重い段階まで行ってしまったら、

もう勉強どころではないです。

 

お医者さんで薬をもらって治療しないと、

そもそも自分で命を絶ってしまう

というレベルの話になってきて、

受験をしている場合ではありません。

 

 

私は幸い、

その重い状態にまでは

行きませんでしたけれども、

 

うつで、理解能力、思考能力が低下し過ぎて、

テキストを読んでも

日本語の意味が

わからない

 

同時に、記憶能力の低下もあり、

数分前のことも

覚えていられない

 

という状態になりました。

 

この時期は、

全く意味のない勉強時間でした。

 

一日終わって

頭に何も残ってないですから。

 

意味ないなら休めばいいのに。

 

今ならそう思えるのですが、

その頃の私は

自分がだらけているだけだ

と思い込んでいましたから、

休むという発想は出てきませんでした。

 

受験生にとって、

「勉強をすることができない」

ということは、焦りにつながります。

 

そして、その

勉強できないという焦り状態そのものが、

またストレスの原因になり、悪化する

 

という悪循環になります。

 

 

 

うつの症状が出ているときに、

自分を追い込まないでください。

 

その追い込みは、

さらに状態を悪化させることの方が多いです。

 

「ストイック」

と勘違いしないこと

 

うつの症状が出ているのに、

さらに追い込みをかけることは、

 

単に、

自分をいじめているだけ

 

です。

 

 

本番まで数か月しかない

というような焦りはあると思いますが、

 

しんどいなと思ったら

心療内科へ行ってみてください。

 

それで先生と相談して、

薬を処方してもらってください。

 

勉強できなくなってしまう前に。